競争から抜け出す為に(その1)

とある人のインタビュー(アメリカ人)を読んでいると「昨今のミュージシャンは昔に比べ競争し過ぎているようなところがある」と述べていた。
また、老人が若者に対して言う意味のない苦言かと思ったが、どうも気になったので考察してみる。

本来当たり前だがジャズに限らず、音楽・芸術においては競争は必要ない。それぞれが個性を磨き、発揮し、作品を発表すれば良いだけ。もちろんライバルは励みになるが、競争になっては問題だ

では昨今ジャズ界では何故競争が激化してしまったのか?
理由を考えてみる

・ジャズという音楽自体の人気低下(リスナーの減少)
・ミュージシャン人口の増加
・ジャズクラブ等の経営低迷により、充分な予算を音楽に確保できず、ミュージシャンの人気に頼るようなった(チャージバック)
・SNSにより、更にその人気差が可視化・増長された
・大学でジャズを学ぶことが一般化し、ジャズ教育が更に画一化され、それに沿って評価されるようになった(スクールカースト)

こんなところだろうか。

ではどうすればいいのか?とある本には

「芸術家であるというのは、計算しないで、数えないで、木のように成熟するということです。木は樹液を無理に押し出しません。春の嵐の中で平然として、夏は来ないのではないか、と不安に思ったりしないで立っています。しかし、夏は必ず来ます。あたかも目の前には永遠があるかの如く、静かにゆったり構えている忍耐強い人のところには」

「知識の量を誇ったり、きらびやかな概念語で(理解)を展開しても、少なくとも芸術想像に関しては何ら積極的意味を持たない。芸術家にとって必要なのは、作品を産み出すことであり、それを可能にする想像母体を成熟されることのみである。そしてそれは沈黙のなかでしか行われない」
とあった

結局本人にとって一番大切なことは何なのかを考え、そこに邁進する。他人は他人であり、競争せず、自分自身が貢献感を感じれば良いということになる。

そんな簡単に理解し、そのように行動できれば、誰も苦労せず、自殺も激減するだろう。更に考えていきたいと思う
続く