なぜ生きるかを知っているもの者は、どのように生きることにも耐えうる

ニーチェ

コロナによって生活が一変し、芸術を生業にする者にとっては過去に例を見ないほどの不遇の時代が到来し、一年以上が過ぎた

ようやくワクチン接種の目途が立ち始め、そんな不遇の時代にも終わりが見えてきた。しかし、一年以上自粛生活を続けていた人々が以前のように夜な夜な、ライブミュージックに足を運ぶようになるにはまだ暫く時間がかかるように思える。

ジャズ界は、コロナ以前から斜陽産業であることは問題になっていたが、それに終止符を打つような形でコロナが襲ってきた
当初、多くのジャズクラブが閉店してしまうのではないかと心配する噂もあったが、予想以上にどのクラブオーナーも工夫を凝らし、耐えたようだ(補助金等)

しかし、この過去に例がないほどの不遇の時代、私にとってはとても良い経験であった
それは簡単に一言にまとめると

「なぜ音楽(ジャズ)を演奏しているのか?」

という問いの答えを充分に考えることが出来たからである

これはもし私が、こんな不遇の時代でさえ、以前と変わらず仕事(演奏機会)に恵まれ続けていたら。ただ漫然と、不平不満を抱えながらも我慢し、現状維持を続けていたら絶対にこの時間は得られなかったと確信している

半ば強制的ではあったが、人との接触が絶たれ、音楽の現場とも離れ、SNS等からも適度な距離を保つことでようやく、この問いにじっくりと向き合うことが出来た

完全な答えが出た訳ではないが、現時点での私なりの答えのようなものを見つけ出すことは出来た。それにより、以前は気になっていた多くのものが、左程気にならなくなった


最近、練習会を始めた

今日では形骸化してしまったジャムセッションの本来の形、様々な曲やアイディアを持ち寄り、研究・実践する場
現状に違和感を感じ、それを打開する意思があるミュージシャンが集まっている

継続し、何か新しいものが作り出せることを期待している