カテゴリー: 徒然ごと

  • memories

    今動画撮影のメインに使っているCanon Eos X7iというカメラがある
    ニューヨークに住んでいた時に中古で買ったものだ。もう古い機種になるが、アマチュアの私にとっては十分すぎるもので、写真だけではなく動画も奇麗に撮れる

    スマホやgoproに比べると大きなカメラなので、今まであまり活用できていなかったが出来上がってくる作品はやはり比べ物にならないので、最近積極的に持ち出している

    今更だが何故手に入れたニューヨーク時代にもっと撮影しなかったのかと、今後悔している
    あの頃は、ブログもやっていなかったので文章も残っていない
    多少Facebookに書いたものは残っているが、長文でしっかりと書いた記憶はない

    いい思い出もたくさんあるが、辛いこともあった
    最後に住んでいたアパートは、建物が古く壁に穴が開き放題だったので、ネズミやゴキブリが毎日でた。
    ネズミが這いまわる音が聞こえることが当たり前だったので、日本に帰ってきて寝る時あまりに静かすぎで驚いた

    ジャズの録音には主に二種類ある。スタジオ録音とライブ録音。
    一般的に作品を作る場合は、スタジオ録音。生の臨場感を極力そのまま保存するにはライブ録音が行われる。ライブ録音の場合は一発勝負になるので、録音後の編集等は不可能になる

    インプロビゼーション的要素が大きなカギをしめるジャズにおいてはライブ録音の方を好む方も多いようであり、私もそうである

    ライブ録音は云わばドキュメンタリー番組のようなものであり、各ミュージシャンのその時の経験が記録される。同じ曲を演奏したとしても、一年後では全く違うこともありうる音楽なのだ

    だからこそ、その時々の記録が大切なわけだが、それはその時には理解できない
    その時何を考えていたのか、何を大切にしていたのか。その時足りなかったもの、得意だったことなど。

    その時は当たり前だったことも、一年後では全く状況は変わる

    コロナの影響により、活動を大幅に制限された人間

    実はその影響はさほどない人種もいることも最近思い知らされた。そういった人々にとってはワクチン接種などは早急な課題ではなく、そこにある多少のリスクを取るよりは現状を維持し、なだらかに状況が改善することを漠然と期待している。今回明らかな弱い者いじめといえる経済活動の大幅な制限を受ける業種もあれば、逆にステイホームに便乗し業績を伸ばした業界もあることを改めて思い知った

    そういった業績を伸ばした業種の人間は、制限された業種の人間達はただ努力が足りないと言うだろう。
    自分たちも多少の影響は受けたと。彼らの想像を遥かに超えた被害を我々は受けている

    そんな状況でも記録し続けたいと思う
    いずれ数年後、思い返した時にその時代何を考えていたのか


    9/1 – 9/6 仙台におります
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  • 競争から抜け出す為に(2)

    アメリカで以前、sofar musicという企業が音楽家を搾取していた問題が浮上した時に偉大なDrummer、Antonio Sanchezが仰っていた言葉

    MUSICIANS: You work hard on your craft like any other professional.(他の分野同様、音楽家も自分の作品に対し努力をしている)

    You invest hundreds of hours on your instrument, yet it’s very easy to feel worthless if you consider your resumé to be unimpressive.
    (何百という時間練習してきても、自分のキャリアがあまり目立つものでなければ自分の存在価値を感じないことはよくあることだ)

    There are a lot of “musician friendly” people and businesses out there that will always try to make you feel like they’re doing you a favor by letting you perform.
    (世の中には音楽家の事情を理解し、あなたにあなたが望むような演奏機会を与えてくれる人々や企業は多く存在する)

    We all have to pay our dues when we’re coming up on the scene but a very important thing we all need is the ability to know when we’re being abused.
    (我々が世の中に出る時、もちろん乗り越えていかなくてはいけない壁も存在する。しかし重要なことは我々が搾取されているときに、それに気が付く能力である)

    When you sell yourself short you’re not only hurting yourself, but you’re hurting the whole industry by lowering the bar for the way musician’s worth is perceived.
    (あなたが自身をそれに見合わない価値で売ってしまう時、それは自信を傷つけるだけではなく、業界全体の基準を下げ、価値に傷をつけてしまう)

    This only perpetuates the perception that music should be nothing short of free; either when performing it or when consuming it online.(これは音楽がオンラインで消費されたり、生演奏の場合など、それが無料で当たり前という考え方を人々に永久的に植え付けてしまう)

    Be smart. Know your worth.
    (学べ。自分の価値を知るべきだ)

    Remember that one of the most important words you’ll ever use in the music industry is NO.
    (音楽業界において、あなたが使う最も重要な言葉。それは”NO”である)

    Thank You Great Antonio Sanchez

  • Thelonious Monk が我々に遺したもの

    所謂モダンジャズ(ビバップ)が世に誕生して70年以上経った今でさえ、愛され続け、研究対象となっているThelonious Monk

    昨年は素晴らしい未発表音源も発掘された


    私も多分に漏れず彼の音楽のファンであり、好んで彼の曲をライブ等で演奏している。最近改めて彼の曲を自分で採譜し、分析したところいくつかのことに気づかされた

    世の中には長年演奏され続けてきたジャズスタンダードと呼ばれる曲が存在する。なぜ、それらの曲が長年演奏されてきたのか?その理由はいくつか考えられるが、その一つに、美しいメロディーを持ち、比較的シンプルな構造で出来上がっている、ということが考えられると思う

    少人数での演奏されるモダンジャズにおいて、元々の曲の様々な要素が簡略化され、または、意識的に除かれていった。
    様々な加工が加えられても、その美しさを失わない曲達、それが何十年も演奏され続けてきた理由の一つだと思う


    さて、改めてモンクのオリジナル曲をそういった観点から観察すると、彼の曲がいかにシンプルに出来上がっているかに驚かされる。
    構造(コードチェンジとフォーム)は別のスタンダード曲やブルースフォームなどを用いている場合もあるし、全くのオリジナルの場合もあるが、往々にしてその録音の響きとは裏腹にとてもシンプルである

    そのシンプルな構造に対してメロディーはこれでもか!というくらいギリギリのハーモニーやリズムで構成されている。しかしそれらは決して滅茶苦茶なものではなく、しっかりと構成されており、美しいものに仕上がっている


    現代では様々な教本・曲集・コピー譜が世の中に出回っている。欲しい譜面があったらインターネットで検索すれば恐らくどんな曲でも手に入る世の中だ

    以前は「自分でトランスクライブしなさい!」と言っていた偉大なミュージシャンたちでさえ、自分たちの演奏のトランスクリプションを販売する始末で、彼らでさえそうせざる負えない時代なのかと思うとますますジャズ界の未来は迷走してしまうのではないかと思ってしまう

    しかし、今回自ら改めて採譜し分析したことによって、多くを学ぶことが出来た。
    テクノロジーを利用し、効率化していくことも大切だが、省いてはいけないプロセスもあるということを、今回改めて感じた

    https://youtu.be/OoMwsf6Avmw
    ずっと言われ続けていることだが、実際にやる人は少ないのかもしれない